1ページ目/全2ページ 宍戸さんには、お金が無い! その7 〜悪夢の夜〜 の巻 ご注意:この回は、内容がR18相当となっております 俺が、黒沼によって、ベッドの上に寝かされると、鳳は近づいてきて声をかけてきた。 「宍戸さん、どうしたんですか? 具合が悪いんですか? 」 鳳はかなり驚いた様子で、しきりに俺の身体の事を心配している。どうも、薬の事は 知らないようだった。 黒沼と寿達が勝手にやった事なのだろうか? 「なあ、何で俺なんだ? そういう事をやるプロだって、この世の中にはいるだろ? 何で男の俺じゃ無いとならないんだ! 」 俺は、必死になってそんな言葉を吐いていた。 口唇が少し震えていた。 認めたくないが、俺は脅えていた。 誰だって、そうだろう。 俺は、今から、たぶん……。 いや、間違い無く、鳳長太郎と性行為をさせられるのだ。 黒沼はベッドに寝ている俺を一瞥すると、耳元でこんな厳しい言葉をかけてきた。 また小さな声だった。 どうも、鳳には聞かせたく無い様子だ。 「亮様を選んだ理由が知りたいのですか? 男性でしたら、妊娠なさいませんので。大変、都合が良いのです。勝手に後継ぎでも 身ごもられたら、相続問題で、こちらが困るのですよ。 それに亮様は健康ですし、性行為の経験もありません。まだ、童貞でいらっしゃいますな。 だから、性病などの心配も全く不要です。身元もはっきりとしておりますので、どこの誰とも 知れない商売人を雇うより、ずっと安全になります。 それに、このような事を誰かに話す事も、亮様でしたら、一生無いでしょうから。」 確かに、絶対に人には言え無い。 これでもプライドは高い方なのだ。 俺が今まで性的な経験が無い事も、女性と全く付き合った事が無いのもバレている。 全部、調べて知っているのだ、俺の事を。 でも、俺は、それでも逃げるだろう。この場から。 人の言いなりになるなんて、絶対にごめんだからだ。 それで、薬を盛られたのに違いない。俺の性格を把握しているからだ。 黒沼が食堂で言っていた《 仕事をするには少し準備がいる 》と言う言葉の意味を、 今、やっと理解できてしまった。 俺はゆっくりと、もう一度言った。 「それでも、俺は絶対に嫌だ。断る、こんな事は。」 黒沼は目を見張った。この返答は、彼の予想と少し違っていたのだろうか? その時、鳳長太郎が口を挟んできた。 「黒沼。どういう事なんだ? 宍戸さんは、望んでここに来たワケじゃ無いのか? お前、一体、宍戸さんに何をしたんだ? 」 鳳長太郎の表情は、今までの気の弱そうな感じとはうって変わって、主人らしく厳しい口調で 黒沼を叱責し始めた。 黒沼は舌打ちをすると、スーツのポケットから軟膏の瓶を取りだし、自分の指に黄色の クリーム状の物をすくうと、全裸でベッドに座っている鳳の陰部に突然、塗りつけた。 「黒沼ッ! 」 強い痛みがあるのか、何度も鳳は大声を出した。 そのクリームを塗られた鳳のモノはさらに硬く大きくなり、鳳は全身を真っ赤にしてうめいていた。 「う〜、熱い。熱い。宍戸さん、助けてください! 」 ベッドの上でのたうっている鳳を放置すると、黒沼は、今度は俺に近寄り、尻に そのクリーム状のモノを塗りこめた。 抵抗して大声を出す俺を、完全に無視し、黒沼は、尻穴の奥深くまで指を差し入れてきた。 二本の指を上手に使い、敏感な襞へとクリームがなすられてゆく。その部分が、カーと 腫れあがったように熱くなり、信じられないほど痒くなってきた。 ![]() ![]() 小説目次へ戻る 2ページ目へ進む |